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大雨対策について

▼ 雨の危険性

梅雨時期は雨の日が多くなり、場合によっては局地的な大雨や集中豪雨が発生しがちです。特にも近年の気象状況をみると、ごく限られた地域に長時間、雨雲が断続的に発生し続け集中的な雨となるケースが増えてきました。それにより、予想を超えた雨による災害が発生しています。日ごろからラジオなどによる天気情報に留意し、事前情報を最大限活用し、大雨による災害から身を守りましょう。

▼ 雨の予報

気象庁では、数値予報の結果を基に、雨の予測資料や天気予報を毎日発表します。また大雨によって災害の発生するおそれ がある場合には、大雨警報や大雨注意報、場合によっては「特別警報」を発表します。


▼ 降水確率

天気予報と同時に、降水確率予報が発表されます。降水確率予報は、6 時間の間に 1mm 以上の雨が降る確率を表していて、降水確率の値の大小は雨の強さや降る雨の量を表すものではありません。降水確率が高いからといって大雨が予想されているわけではなく、降水確率が低いからといって雨量が少ないと予想しているわけではないことに注意が必要です。降水確率が小さな値でも、局地的大雨が発生する場合があります。

▼ 警報・注意報

気象庁は、大雨や強風などの気象現象によって災害が起こるおそれのあるときに「注意報」を、重大な災害が起こるおそれのあるときに「警報」を発表して、注意や警戒を呼びかけます。警報や注意報は、市町村や報道機関を通じて地域住民のみなさんへ伝えられます。

▼ 大雨警報・大雨注意報での留意点

大雨警報や大雨注意報は、家屋等の浸水、土石流・がけ崩れの土砂災害、道路や農地の冠水、路肩損壊などの災害を対象に発表基準が作成されます。これらは、低気圧や前線のように規模の大きな気象現象に伴い、比較的広い範囲にわたって発生することが多い災害です。局地的大雨により発生する非常に狭い範囲での災害や事故は、大雨警報・注意報の発表基準に達しない雨の量でも、発生する場合があります。

▼ 特別警報の発表

平成25年8月30日から運用されたもので、「予想される現象が特に異常であるため重大な災害の起こるおそれが著しく大きい場合に、その旨を示して行う警報」です。「注意報」「警報」「特別警報」順に被害のおそれが強くなり、数十年に一度しかないような大災害が起こる予想がされたり、最大級の警戒を呼び掛けるものなので、「避難指示」や「避難勧告」「避難準備・高齢者等避難開始」の情報に従い、早めに、そして安全に行動することが大切です。

▼ 雨の強さと降り方

「1時間に30ミリ以上の激しい雨」というような表現をよく耳にします。その雨の量のイメージや災害発生予測については次のような状況が考えられます。

・10ミリ以上~20ミリ未満→やや強い雨、ザーザーと音を立てて降る雨で地面からの跳ね返りで足元が濡れる可能性も。木造住宅の中では、雨の音で話し声が良く聞き取れないことも。

・20ミリ以上~30ミリ未満→強い雨、土砂降りの状態。車に乗っていてワイパーを早くしても見づらい状態。側溝や下水、小さな川などが溢れ、小規模ながけ崩れがある場合も。

・30ミリ以上~50ミリ未満→激しい雨、バケツをひっくり返したように降る雨。傘をさしていても濡れてしまい、道路が川のようになることも。車は高速走行時にハイドロプレーニング現象に注意。

・50ミリ以上~80ミリ未満→非常に激しい雨、滝のようにゴーゴーと降り続く。傘は役に立たず、外出や車の運転は危険。都市部では地下室や、地下街に雨が流れ込み、マンホールから水が噴出する。

・80ミリ以上~→猛烈な雨、息苦しく感じるような圧迫感や恐怖感を感じる降り方。水しぶきで辺り一面が白っぽくなり、視界が悪い状態。土石流など、雨による大規模な災害の発生するおそれが強く、厳重な警戒が必要。

▼災害予測

雨が降り続いたり、雨量が多い場合、川の増水や、氾濫、決壊、低い土地の浸水、土砂崩れ、道路の冠水、通行止めなども予想されます。高架下や立体交差のアンダーパスなど冠水は、視界の悪い中、見た目で浸水を判断することが難しく危険です。走行できそうな浅い水深でも、排水溝への脱輪や、段差への乗揚げなどの危険があります。絶対に侵入しないでください。また、雨の最中はもちろん、雨が上がったからと言ってすぐに、川の水を見に行ったり近づいたりすることは決してしないでください。

最後に

雨の降り方や危険性は、地域の地形や地質などによって情報の基準が異なり、降り始めからの時間や総雨量によって被害の様子は異なります。

雨が降り続いた際の自宅近くの危険個所や、行動範囲周辺の川などの災害予測をご家族みなさんで話し合うことも大切です。天気予報を最大限に活用し、大雨が予測されている場合は、不要不急な外出は控え、身の安全を第一に考えて行動してください。

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